ガスを使う消火設備


粉末消火設備

粉末消火設備は、リン酸アンモニウムや重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムなどの消火剤を対象物に直接放出して、瞬間的に消火するもので、消火設備の中でもっとも速い消火速度をもっています。瞬間的に消火するので、石油類の他、ガス火災の消火には重要な設備です。



二酸化炭素消火設備

二酸化炭素消火設備は、二酸化炭素消火剤の不活性化作用を利用し、火災区画内を不燃濃度にして消火するものです。消火した後に施設を損傷しないこと、電気絶縁性がよいことなどが特徴で、コンピューターや発電機などの高価な電子設備、電気設備を対象として設置されます。



新ガス消火設備

1994年オゾン層保護を目的とするモントリオール議定書が執行され、ハロン消火剤の生産が全廃されました。ハロン消火設備に替わる消火設備として開発されたものが、不活性ガス消火設備(IG-100)、フッ素系消火設備(FM-200、FC-23)です。IG-100は火災区画内を不燃濃度にして、FM-200及びFC-23は燃焼抑制により消火します。消火した後に施設を損傷しないこと、電気絶縁が良いことが特徴です。

 
名称 新ガス消火設備 二酸化炭素
消火設備
ハロン1301
消火設備
IG-100 FM-200 FC-23
消火剤 窒素 HFC-227ea HFC-23 二酸化炭素 ハロン1301
消火原理 酸素濃度
の希釈
燃焼抑制 燃焼抑制 窒息、冷却 燃焼抑制
化学式 2 CF3 CHF CF3 CHF3 CO2 CF3Br
分子量 28.01 170.03 70.01 44.01 148.93
設計濃度
(Vol %)
40.3 7.7 16.1 34.0 5.0
放出後の
酸素濃度(%)
12.5 19.4 17.6 13.9 20.0
貯蔵状態 気体 液体(N2加圧) 液体 液体 液体(N2加圧)
放出時の視界 良好 良好 良好 一時不良 一時不良
オゾン層破壊係数
(フロン11=1)
0 0 0 0 10
放射時間(秒) 60 10 10 60 30